管理人の独り言 le monologue

「べらぼう」と「きらら浮世伝」

今年は大河ドラマで「べらぼう」をやっています。
「べらぼう」は2年前に発表になってから、前回の「光る君へ」を通り越して楽しみにしていた番組です。「光る君へ」も大学は日本文学科卒の私には、平安文学だし、興味はあったのですが、失礼ながら、はやく2025年にならないかなぁと思っていました。

というのは、主に明治初期の浮世絵を少し持っていて、浮世絵は大変興味があります。ギャラリーで展示したこともあり、展示のために、浮世絵の勉強もけっこうしてきました。
「べらぼう」の主役の蔦屋重三郎は江戸の版元、喜多川歌麿や葛飾北斎を発掘、謎の作者東洲斎写楽をも見出した人、そんな人に興味を抱かないわけはありません。とはいうものの蔦重のことを詳しく知っているわけではなかったので、今年の大河は本当に楽しみでした。

そんなところに、二月の歌舞伎座で「きらら浮世伝」をやっていたので見てきました。こちらも蔦屋重三郎のお芝居、面白かったです。37年前に中村勘三郎さんが銀座セゾン劇場で演じたものの再演なので、大河の「べらぼう」よりずっと前からあったお芝居なのですが、時期的には重なっているので、まるで先にダイジェスト版をみたような気になりました。むしろ大河の主役の横浜流星さんよりも、歌舞伎の中村勘九郎さんのほうが、私の蔦屋重三郎のイメージに近く、37年前の勘三郎さんのも見たかったなぁと思いました。

そのうち歌麿や北斎や写楽がでてくる「べらぼう」のこれからがすごく楽しみです。明日も「べらぼう」の放送があるし、1年間楽しめそうです。

蔦重が生まれた地、新吉原の浮世絵があったのでここに貼っておきます。

東京新吉原
東京新吉原仲の町夜櫻の景

明治15年発行の銅版画(あとから着彩、ニス引きしたもの) 桜が満開なのでちょうど今頃ですね。


二人展見つめあい 二人展見つめあい

今週の展示は「二人展 見つめあい」。 日本大学芸術学部と武蔵野美術大学の学生さんの、絵画、イラスト、コラージュの展示です。コラボ作品などもあり、2人の仲のよさが伝わってくる素敵展示です。3月4日まで。